こんにちは。元小学校の先生のまこちです。
誰もが経験したことのある席替え

くじ引きできめたり、先生が意図的に決めたり、様々な方法があると思います。
子どものころは「おっしゃーー!」くらいに思っていましたが、
教師の立場となると、しっかりとした目的意識をもって行う必要があると思います。
以前に、連絡帳についてまとめた記事がありましたが、席替えに関してもマニュアルはなく、それぞれの先生のオリジナルです。

そこで、今回は元小学校の先生による席替えの実践をまとめていきたいと思います。
・初任者の方
・席替えについての知識を増やしたい方
・教師の知識を増やしたい方
※自分なりにやっていた自己流です。あらかじめご了承ください。
目次
席替えをする前に

「ねらい」を子どもたちに伝えておこう
【なんのために席替えをするのか】
- たくさんの人と仲良くなってほしいから。
- 授業中にグループワークをすることがあるため、いろんな子と交流することによって自分の考えをより深めてほしいから。
それぞれの先生なりのねらいでいいと思います。
何かのご縁で1年間をともにする人たちが集まったのだから、いろんな人と仲良くできるといいね!ということを学年に合わせて話していました。
約束をあらかじめ話しておこう
どの学年でも必ず
- 誰と隣になろうが、仲いい子と離れようが「最悪」などの相手を傷つける言葉を使わないこと
- 席替えをしたことで、授業に迷惑をかけるようなことがあれば席を変えること
- 視力等などの理由で見えにくい席になった場合は変わってもらうことがあること
の2点を話していました。
席替えをしてから「やっぱりうるさいから席替えま~~す!」では、子どもたちも納得できません。
「聞いてないよ~~~」ということがないように、約束は最初に話しておきましょう。
約束を守って子どもの先生も気持ちのよい席替えにしていきましょう♪
子どもたちだけに約束!!!を押し付けるのもむむむ…という感じなので、
「先生は必ず1か月に1回席替えをする!」ということを約束していました(笑)
基本的には先生が決める
私は、席は自分で配置を決めていました。
くじ引きはやるとしても、履修内容が終わった学年末くらいでした。
なぜかというと、クラスには様々な子どもたちが共存しているからです。
その子たちが学習しやすい環境を整えていく必要があります。
1.個別の対応
学級には様々な個性を持った子たちがいます。
発達障がいをもっている子、視力・聴力の面などで個別の対応をしていく必要があります。
ヘルプを出してもできるだけすぐ気づくことができるように前の方にしていました。
2.人間関係
- 学級の人間関係を把握しておき、喧嘩しやすい子を遠くにする
- 控え目な性格の子の近くには、引っ張っていってくれそうな子を
などと、配慮すべきことを抑えつつ配置を決めていきます。
3.学力
4人~6人の生活班のグループ学習をする際に、できるだけ学力が均等になるように意識します。
席替えルーティーン
席替えの席順を黒板に貼って、移動をしてもらいます。
その際に、必ず行っていたことを紹介させていただきます。
1.今までとなりの席だった子に感謝!
「1か月間ありがとう!」などとそれぞれに感謝の意を伝えます。
生活班の子にも伝えましょう(*^^*)
2.静かに助け合って移動
感謝が終わったら、席順を貼りだします。
約束にもあった通り、誰と隣であろうとマイナスな発言があれば指導します。
また、移動する際に静かにさせます。
ハイテンションのまま机を移動させるのは指を詰める恐れなどのケガが想定されるからです。
静かに移動することで、欠席者の席にも気付き、進んで移動させてくれる姿も見られました。
3.移動後確認
異動できていない子はいないか、その場所で黒板の字が見えない子がいないか確認します。
場合によっては変わってもらうときもあります。
4.移動後よろしく!
異動してからは、通路側に給食袋、内側に雑巾になるように机の横のものの移動をさせます。
そして、横の席になった子や生活班の子に「これからよろしく~!」などと言葉を書けます(*^^*)
1~3がキチンとできたときには、ミニゲームなどのご褒美をしていました。
案外キチンとできることが多く、子どもってすごい!と感心していました。
まとめ

- イベント!みたいな感覚ではなく、しっかりとねらいを伝えておく。
- 席替えは先生主体で決めることが好ましい。
- 個に応じた対応をする必要がある。
- 学力や人間関係に配慮する。
↑が私の席替えの流儀でした。
それぞれの先生や学校の実態によっていろいろな方法があると思います。
私のやり方が正解というわけではありません。
子どものころはただただ楽しかったですが、先生になってみたらそんなからくりがあったのか~~って感じでした(笑)
うお~~~!今回の席順めっちゃいい感じにできた!と思うときも
今回はがやがやしがちになってしまったな…と思うときもありましたが、
最終的には子どもたちの成長に繋がってくれてならそれでOKかなと!
1学期もそろそろ終わりに近づいてきて、成績つけシーズン真っ只中だと思います。
どうか、現場の先生方が健康に1学期を終えることができますように。
他にも先生のスキルに関するあれこれブログを書いていますので、よろしかったらご覧ください♪



最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
この記事があなたの役に立てば幸いです。
では、また(*^^*)